前編からの続編。アニメの名探偵コナンでよくタイトルに「前編」「後編」が付くけれど、中編というものはあるのですかね。というわけで調べてみるとあるらしい。前後の真ん中が中っていうのはいささか違和感があるのだけれど私だけでしょうか。

今回はやや数字が多く出てくるため初見だと頭がこんがらがるかもしれませんが、内容は決して難しくないため何度か読み返していくうちに簡単に理解できるでしょう。

前編はこちら
【初心者向け】CPUの性能の見方と選び方 前編 - Internet Club


実際に性能を見る

気にせず。詳しく見ていく前に、先ずは前編の続きでCPUの型番の見方を簡単に解説していきます。

Intelが今市場に送り出しているメインのCPUは「Core i」シリーズというもので、Core i3、i5、i7の3種類があり、iの後ろの数字が大きいほど高性能で値段も高くなります。i○の中で更に細分化され、例としてi5を上げるとそれだけでも「Core i5 3570K」「Core i5 3570」「Core i5 3470S」「Core i5 2500K」などと山ほどあります。

一見目が痛くなりそうだけれど実は見方はとても単純で、4桁の数字のうち左側1文字目で世代、右側3桁の数字が性能を表しております。左1文字を除き後ろ3桁はi○と同じく数字が大きいほど高性能。

一番後ろにひょこっと付いていたり付いていない K や S の文字はそのCPUの特徴を示しています。 K はオーバークロック(CPUの性能を上げて処理速を上げること)が可能なモデル、Sは省電力モデルとなります。他にも M や T などが存在し、順にモバイル向けモデル、超省電力モデル。

世代は数字が大きいほど新しいのですが、新しければ使い勝手がいいかと聞かれると必ずしもそうとは言えないのが困りもの。まあ殆どの場合向上するんですけどね、使い勝手。

  ##### CPUの性能を表で確認してみる <hr size="1" /> というわけでExcelを使って適当に作ってみました。(2013/02/12 更新)

この表には「第3世代Coreプロセッサー(Ivy Bridge)」と呼ばれる現行のCPU世代のもののみが載っており、そのため4桁の数字の内一番左側が全て3から始まるわけです。太字になっているのは私のオススメで、それにのみ価格コムを参考に現在の価格を付けてみました。

さて、前編や上での説明とこの表を見比べてみましょう。アルファベットのせいで所々クロック数が入れ替わったりして単純に上から高性能順とは言えませんが、大体その通りであることはわかって頂けるかと。

上で言い忘れていたのでここで言っておくと、i○シリーズの他にもPentium(ペンティアム)やCeleron(セレロン)といった激安低性能モデルのCPUもあります。まあ低性能とは言えど、数年前までミドルハイだった私のCPUと似たり寄ったりな性能があるんですが。


用途に合わせてCPUを選ぶ

「動画編集用」「CGイラスト用」「プログラミング」の3つの例を使いまわします。前編で書いた通り、この中では プログラミング < CGイラスト < 動画編集 の順で求められる性能が上がります。

さて、ここで再び表を見て頂きたく。実は下から順に3つの用途向けのオススメになっておりました。要するに下2つの太字がプログラミング向け、i5 3570K以上がイラスト、動画編集向け。但しi5 3450は『プログラミングをしたいけれどどうしても今買わないとダメなの!』といった人向けで、そうでないプログラマーなら9月までi3 3225を待ちましょう。

「あれ、イラスト用と動画編集用のオススメって同じなの?」

はいそうです。というのも、いくら動画編集作業が重たいといっても今のCPUは大変優秀でi5 3570Kでも十分過ぎる性能という事実。勿論お金に余裕が有るのならi7を狙ったほうがいいけれど、そうでないならこの程度の妥協は許されましょう。無理やりi7を買うよりも浮いたお金でHDDをもう1台買うほうが賢い。

イラスト向けも同様で、お金がないのなら下のi3を買っても大丈夫でしょう。但し大きいイラスト等を書くときにはやはり多少の不安があるので、こちらはできる限りi5を目指すのが得策か。


CPUの性能の見方と選び方 後編(まとめ)

前編と後編に渡り続いてきた記事ですが、終わってみれば分けるほど長い記事ではなかったという。正直今回の記事は自分でも分かりづらいかなあと思っており、まあいつか修正して行こうと思う次第。とりあえず型番の見方さえわかるようになればスペック表を見て自分でPCを選ぶことが可能となるので、まあ一応この記事の重要性は高いのではないかと。

前編のまとめでも書いたけれど、実際にCPU、もといPCを買うのは私でなくあなた。ここでのオススメは一応私なりに考えており、用途に合わせてオススメのものを買えば問題ないとは思うけれど、もしも購入後にスペックが足りねーよ! 動作がすげー重たいよ! となってしまえどアフターカーニバル。

購入予算を決め、それを超えるようならどこかで妥協するも仕方なし。しかし妥協しすぎて上のような結果になるなら再び買い替えが必要となり、まさに安物買いの銭失いとなってしまう。

「そんなもしものことを考えると多少オーバースペック気味に構成を考ええれば安心、だがそうなると予算が……。」

という状況に陥るのはよくあることで、結局PCを買うというのは難しい。まあ多少大げさに書いて入るけれど、心配なら太字のオススメに限らず、表中の1つ上のものを目指してみるなどの工夫をしてみましょう。


2013/02/12 追記

現在円安が進行中。それに伴いPCパーツも値上がりしつつあり、特にCPUやメモリで顕著にその傾向が表れております。今後の店側の仕入れなどを考慮すると更に値上がりする確率はそれなりに高いため、もしPCが必要ならば早めの購入を検討されたほうがいいかもしれません。

-taNatos(執筆者の詳細 - http://coderwall.com/tahein )




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