画像の解像度のハナシ 覚えておきたいデジ絵の知識
目次
- 解像度とは
- 主に利用される解像度の数値
- まとめ
1.解像度とは
解像度とは、ビットマップ画像におけるピクセルの密度を表す言葉です。
私たちが住む世界では、大きさ、形状、色など、全ての情報が連続した物理量に対応付けられて表現されています。この概念をアナログといいます。しかし、コンピュータ上で扱うデータは、情報が量子化、離散化されて段階的に表現されています。この概念をデジタルといいます。
解像度は、デジタルの段階的なデータ表現が、どれだけ細かい部分まで表現されているかの指標となる数値です。1インチ当たりのピクセル数で表現され、単位はdpi(ドット・パー・インチ)です。主に、スキャナで画像を取り込むときや、プリンタで画像を印刷するときなど、アナログとデジタル間でのやり取りが行われる際に重要となる数値です。
解像度は、画像ファイルの縦と横の大きさと対応する部分もあるので、混同されてしまいがちですが、先の説明のとおり、異なる概念ですので気をつけてください。
参考:低解像度と高解像度の写真を比較した例
パソコンの画面上で、異なる解像度の写真を同じサイズで表示したものです。解像度が高い方が画像が鮮明なのがよく分かると思います。解像度は画像の鮮明さを表す度合といっても過言ではなく、解像度が高ければ高いほど、拡大して表示したときの画像の鮮明さが維持されます。
2.主に利用される解像度の数値
以下に、主に利用される解像度の数値をまとめてみました。
-
72dpi
かつてのディスプレイの標準的な解像度。デジタル上でしか扱わない画像データはこの数値で十分です。
-
96dpi
Windowsの基本解像度。MSペイントなどのアプリケーションの解像度はこの数値に設定されているようです。
-
300dpi
アメリカの印刷業界で主流な解像度。日本の出版社もこの数値を採用している場合があります。
-
350dpi
日本の印刷業界で主流な解像度。画像データの出力を想定する場合、この数値に設定しておくのがベストです。
-
600dpi
一般ではあまり使うことのない比較的高めの解像度。それなりのデータ量になりますが、繊細なモノクロ原稿の出力や、高品質で印刷したい場合はこの数値を利用します。
補足:高すぎる解像度に意味はあるか?
高解像度の画像は必然的にデータ量も大きくなります。それに加え、出力の際に、高解像度に対応したプリンターでなければ、せっかくの高解像度も再現されず、さらには、ヒトの目で視認できる解像度のレベルも限界があります。大は小を兼ねると言いますが、この場合は過ぎたるは及ばざるが如しで、用途に合わせて適切な数値に設定するのがベストです。
3.まとめ
コンピュータで画像を扱う制作を行う際には、後で解像度が低くて画像が劣化してしまったという事態が起こらないように、まずはどういう用途の画像を作成するのか検討しましょう。印刷する予定がある場合は、紙のサイズまで検討しておくとベストです。
解像度の数値をどのように設定するか迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、Webなどのデジタルのみの使用にとどめる画像データは72dpiで、印刷を想定する場合や高品質のイラストを制作する場合などは350dpiでデータのやり取りをすれば特に問題はないでしょう。
補足:デジタル入稿
近年は、印刷業社にデジタルデータを入稿し、印刷を依頼するという形態が増えてきました。プロのデザイナーのみならず、薄い本を作るクリエイターさんもよく利用しています。もちろん、相応のお金はかかりますが、自分で印刷するよりもプロに任せるほうが品質は保障されるので、みなさんも利用する機会があるかもしれません。
こういったやり取りを行う場合、印刷業社の方から入稿する画像データの解像度を指定される場合があります。解像度を間違えるとお互い面倒なことになりかねないので、先に入稿データの提出形態をよく確認しておきましょう。
あわせて読みたい記事
イラストをスキャンしてPCに取り込む -taNatos
具体的なスキャンの手順や解像度の設定の方法は、こちらの記事にまとめられています。デジタルイラストの第一歩のご参考に。
Author: observatory17
blog comments powered by Disqus
