【初心者向け】自分にあったPCの選び方 パソコンの選び方
知っている人はこんにちは、知らない人ははじめまして、私です。突然ですが皆さんはPCを使って何がやりたいのでしょう。ここはその辺りを自分の中で明確にして、「用途に適当なPCを買う」ことを目的とした記事となります。 まあインターネット部ということで、最終目的は「CGイラストを快適に描けるPC」「動画編集がサクサクに行えるPC」「プログラミングがバリバリ書けるPC」辺りに落ち着くのだろうとは思うけれど。
では一体「何処を見て自分に適切なPCを選ぶのか」という質問が飛んできましょう。それを知るには先ず簡単なPCのパーツの知識が必要となるわけですな。というわけでこれより簡単に、できる限り初心者に分かりやすいように解説して参ります。
ちなみに、プログラミング以外の用途に関しては基本デスクトップPCでないと話になりません。
目次
- 1.CPU とは
- 2.メモリ とは
- 3.グラフィックボード(VGA) とは
- 4.HDD、SSD とは
- 5.OS とは
1.CPU(シーピーユー、Central Processing Unitの略) とは
よくTVコマーシャルで「インテル入ってる」というフレーズを耳にするかと思います。このインテルというのはCPUのメーカーのことで、PC自体の宣伝に便乗して宣伝してもらっているわけです。まあ勿論タダ乗りではなくそれなりの広告費がかかっているのでしょうが今は関係ありませんな。
さて、CPUはしばしば「人間の脳みそにあたる部分」と形容されます。私はこの表現があまり好きではなく、その理由は脳みそに当たる部分なんてPCの中にはいくらでもあるため。言い様によれば上の目次にある1~4全てが脳みそに当たりかねない。まあつまり、PCはそれだけ脳が多い高性能な機械ということですな。
では一体どう表現するかと、部屋で仕事をしているヒトだと考えましょう。今後机や棚などの表現が出てくるため、PC全体を1つの部屋だと考えるといいかもしれない。まあ単純に「このパーツがいいとPCの動作が早くなる」ものだと覚えてよろしいかと。頭の良い人程テストや課題を早く解けるようなイメージ。動画編集やCGイラストを目的とするならそれなりにお金をかけるべきところとなります。
自作をするわけでないなら、このパーツがPCを選ぶ上ですべての基準となります。幸い難しい名前でも複雑な仕事をするパーツでもないため、覚えるのに苦労はしないだろうけれど。
用途別選定基準
要求される性能
高 動画編集 ≧ CGイラスト > プログラミング 低
2.メモリ(主記憶装置) とは
いわゆる「作業机」にあたるパーツ。役割のイメージとしてはCPUが処理しきれないデータを一時的に溜め込み、CPUの作業が開いた所に次から次へと超高速で溜まった作業を受け渡すというもの。作業机が広く大きいと、教科書やノートを広げることのできるスペースが沢山あるため作業しやすいことは想像できるかと。
OS(後に解説)やその他の要素で搭載できる最大容量が決まっており、ひとつの目安として4 GB(ギガバイト)という容量があります。これはつい最近まではPCに搭載できる実質最高値であったのですが、今はOSの基準が変わってきておりこれ以上も問題なく搭載できることが増えています、しかも安い。
たまにメモリが「データをいつも保存している場所」だと勘違いしている人がおり、決してそうではないことにご注意あれ。あくまでここは一時的に保存するだけであり、PCの電源を消すと中身が全て消えてしまう。そういう人が思っているデータの保存場所は基本HDDの役割。「メモリ何 GB?」と聞かれてドヤ顔で「ん? 500 GB」なんて言うと物凄く恥をかくことになります。
用途別選定基準
要求される性能
高 CGイラスト ≧ 動画編集 >プログラミング 低
3.グラフィックボード(VGA) とは
3D描写や映像処理に特化したCPUのようなパーツで、CPU役のアシスタントと言えましょう。ここでの3Dとは、巷で話題の3Dテレビや映画のような飛び出てきたり奥行きが出るアレとは異なり、スーパーマリオブラザーズとスーパーマリオ64みたいな違い。
上2つと下2つはどんな用途でも必須だけれどこれはそうでなく、プログラミング用を目指すのならば基本必要なし。まさにアシスタントのようで、(居)なくても別になんとかなるパーツというわけ。但し動画編集には必須、CGイラストを描く際にも搭載することが望ましいでしょう。
下を見れば激安、けれど上を見れば激高な上に凄まじい熱を発したり電気をバカ食いしたりと色々選ぶのが難しいパーツでもあります。
ちなみに VGA がやれ Video Graphics Array だのやれ呼び方自体が間違いだの色々言われますが、実際に使われている言葉なので誤用と呼べるかどうかも最早不明。私は今後も気にせず使いますが気になる人は使わなければよろしい。
用途別選定基準
要求される性能
高 動画編集 > CGイラスト (>プログラミング) 低
4.HDD、SSD(ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ) とは
多くのPC初心者が「メモリ」と勘違いしているデータの格納庫、本棚や衣服棚のようなものです。
HDDが一般的に普及している格納庫で、保存することのできる容量は大きいが速度は遅い、また値段が安い。SSDは数年前に登場した次世代型の格納庫、速度が異次元並みに早く消費電力や発熱もほぼ皆無、ただし容量が小さい割に値段がバカ高い金持ちのおもちゃのようなもの(とはいえここ最近急激に安くなり始めたが)。
HDDを中心に解説すると、大体500 GBから2 TB(テラバイト)の容量のものを買っておけば問題ないでしょう。……と書くと値段も安いし2 TBクラスのものをと、とにかく容量がデカイのを1台買いたくなるかもしれませんが、お金に余裕が無いのなら尚更ぐっとこらえ、1TBまでのものを最低2台買うようにしましょう。お金に余裕があっても好きな容量のものを最低2台買いましょう。
何故そんな事をする必要があるのかというと、PCは一般家電のように丈夫ではなく、いつ壊れるかわからないものであるため。壊れてしまうと場合によっては保存していたデータごと壊れてしまい、お金では買えない何かを失いかねない。そんな事態、リスクを極力避けるためにバックアップを取ることはとても重要で、HDDを多くのせ、多くのコピーを取ることが最も簡単で確実なリスク管理となります。
何があってもここだけはケチしないよう。仮にケチしてPCが壊れ、メーカーへ修理に出すと高確率でまっさらな状態で帰ってきます。絶望しかない。
おまけのようになってしまいますが用途別に解説すると、動画は1つ1つのファイルが非常に大きくなりやすいため、大容量のHDDを買いましょう。比べてプログラミングは基本テキストであるため動画やイラストと比べると屁のような容量で済みます。
用途別選定基準
要求される性能
高 動画編集 > CGイラスト >> プログラミング 低
5.OS(オペレーティングシステム) とは
正確にはパーツではないけれど、メモリの解説で出てきてしまったのと、これも覚えておく必要があるものなのでまとめておきます。
OSとはよく聞くWindowsやらMacなどのことで、これらがインストールされていないと基本PCを操作できません。まあ一般的にWindowsを選んで問題ないでしょう。Macで動画編集やイラストを書こうとするとMac Proという訳のわからん鉄の塊を買う必要があり、訳のわからん高額の代金を支払う必要が有るため。無料のOSとしてLinuxというものもあるけれど、これは初心者には優しくなく、ソフトの対応やインターネット上の情報量からしてもWindows一択。
但しプログラミングに関しては別で、こちらはLinuxが有利となる場合もあり。詳しくはマスターに聞きましょう。
さてWindows、今買うとなると必然的にWindows7となるわけですが、「Home Premium」だったり「Professional」だったり「Ultimate」だったり、その中でも「32bit版」「64bit版」という見慣れない種類の中から1つ選ばないといけません。
色々と選択基準はあるのですが、よくわからなければ「Professional の 64bit版」を選びましょう。理由はサポート(Windowsを提供するMicrosoftが面倒を見てくれる)期間が最も長く、パーツの性能を最大限に活かすことが出来、かつ将来性が最も見込めるから。最も分かりやすい例が上で書いたメモリで、32bit版だと4 GBまでしか認識できないけれど、64bit版だとなんと192 GBまで搭載できます。まあここには載っていない別のパーツのせいで現状まだそんなに載せれませんが。
自分にあったPCの選び方(まとめ)
さて、長々と書いて参りましたがいかがでしたでしょうか。必要スペックを簡単にまとめるとどうしても動画編集には高性能を求められ、次いでイラスト、プログラミングの順で性能を求められる。性能に比例して必要な資金も上昇するため、動画編集は多少敷居は高いかもしれませんな。
気休め程度に必要予算目安でも書いておきます。但し買い様や用途の中でも特化すべき性能があるのなら、これより安くも高くもなり得るため注意。
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動画編集 ・・10万円~
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CGイラスト ・・7万円~
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プログラミング ・・5万円~
とりあえずここにある4つのパーツ+OSのことが少しでもわかれば、PCのスペック表を見るときの理解度が全然違ってくるはず。まあすべて理解するにはまだ他のパーツのことやパーツの型番を覚えたりする必要が出てくるのですが、先を急ぐ必要は全くなく。イメージさえつかめればなんとでもなるものです。
というわけで今回はここまで。次回は何を書きましょうかねえ。
-taNatos(執筆者の詳細 - http://coderwall.com/tahein )
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