動画に字幕やワイプを入れてみる 前編

皆様お久しぶりです、”Billy”です。

この記事ではバラエティ番組などでよく見かける、字幕やワイプを入れた動画を作る方法を紹介します。私は普段ならvegasを使ってこの作業をしますが、今回はAviUtlを使って作ってみようと思います。(AviUtlの導入方法はpart3を参照。)

今回のテーマは長くなりそうなので、前編・番外編・後編に分けました。前編ではAviUtlに動画を読み込んで、下準備する工程を説明していきます。

今回は動画中に使用する素材となる動画や画像はあらかじめ用意していたという前提から始めます。AVI形式の適当な長さの動画ファイル(あればWAVやMP3形式の音楽ファイル)があれば今回は十分です。持ってないという方は素材セットを用意したので、以下のURLからダウンロードしてください。

http://dl.dropbox.com/s/71n37cx8omuq4v5/01.zip


step 1

必要なものリスト

  • AviUtlが動作する環境のパソコン
  • AviUtl
  • AVI形式の動画ファイル2種類

上記のモノを用意してください。

step 2

AviUtlに動画を読み込みます。

AviUtlを起動します。

まず初めに動画を読み込みます。

メニューバーより「ファイル」→「開く」を選択してください。

読み込む動画を選択します。

AviUtlはAVI形式の動画ファイルのみ扱うことができます。それ以外の形式の動画ファイルを使いたい場合は、AVI形式に変換してから読み込んでください。フリーの変換ソフトをインターネットからダウンロード・インストールすることができるので、変換が必要な場合は利用してみてください。

今回配布した素材を使う場合は、「movie01.avi」を選択してください。

動画を読み込むと、動画がウィンドウ上に表示されます。

このstep2の操作は動画ファイルをAviUtlのウィンドウ上にドラッグアンドドロップすることでも行うことができます。

step3

編集プロジェクトを保存します。

メニューバーより「ファイル」→「編集プロジェクトの保存」を選択してください。

この編集プロジェクトを保存しておけば、作業データを残しておくことができます。動画編集は時間のかかる作業なので、編集の途中で作業データを保存したいことも多々あると思います。また、極稀に編集ソフトが落ちてしまうことがあるので、こまめに作業データを保存することはどのソフトを使うときにおいても大切なことです。

AviUtlの編集プロジェクトの拡張子は「.aup」ですが、この拡張子は音声編集ソフト「Audacity」の編集プロジェクトの拡張子と全く同じなので、気をつけてください。

step4

動画の必要な範囲を切り取ります。

「movie01.avi」では最初の12秒くらい不要なシーン(牛乳パックを開けるのにもたもたしている部分)があるので、切り取ることにします。

ウィンドウの下辺りにある棒(シークバー)の上に乗っている赤い四角で囲まれた矢印(スライダー)を動かして、必要なシーンの最初まで持っていき、右下の赤い四角で囲まれた「←」を押します。これで、必要なシーンの最初の時間が選択されました。

ウィンドウの上辺りを確認してみると「[382/960][00:00:12.71]」とあります。この数値は表示されているシーンが(もしくはスライダーが)動画のどの時間軸上にあるかを示しています。

左側の括弧はフレーム数を表しています。モノにもよりますがだいたいの動画は1秒間に30枚のフレーム(画像)から成っています(この場合、30[fps]と言います。)。パラパラ漫画と同じ原理ですね。分数表示になっていますが、分母が全フレームを示しており、分子が現在のフレームが何番目であるかを示しています。例えば[382/960]は、「全フレーム数が960で現在のシーンは382番目のフレームである。」となります。

右側の括弧は時間を表しています。これは比較的馴染み深いものかと思います。[時間:分:秒.]を表しています。

先ほどと同様にして、シークバー上のスライダーを必要なシーンの最後まで持って行き、右下の赤い四角で囲まれた「→」を押します。これで必要なシーンの最後の時間が選択されました。

この状態で、メニューバーより「編集」→「選択範囲のフレーム切り出し」を選択すると、先ほど指定した必要なシーンだけが切り取られます。

step5

動画のサイズを指定します。

メニューバーより「設定」→「サイズの変更」より指定したいサイズを選択します。「640×360」などといった数値は動画の横の長さと縦の長さを示しています。単位はピクセルです。動画の縦横比をアスペクト比と呼びます。おおよその動画は「4:3」または「16:9」を採用しています。最近は地上デジタル放送の開始などに伴い、横長の「16:9」がより多く採用されるようになっています。

ピクセルについては、下記の記事で紹介されているので参照してみてください。

『画像のファイル形式のハナシ』 『画像の解像度のハナシ』


前編の説明は以上で終わります。

この続きは番外編・後編に続きます。もし作業をここで終わるなら「編集プロジェクトの保存」をお忘れなく。

番外編のリンクはこちら
後編のリンクはこちら

Billy




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