【初心者向け】初めての動画編集part1 初めての動画編集
動画編集ソフトの紹介
皆様こんにちは、”Billy”です。今回は、前回の予告通りに動画編集ソフトの紹介をしたいと思います。また、予告では”僕が使ってるソフト”と言いましたが、一部僕が使ってないソフトも紹介したいと思います。
少々話がそれますが、この文章は入院先の病院で書いています。実は夏休みの初日に骨折をしてしまいまして、さらに悪いことに添え木だけでは治療ができないようで、手術をしなければならなくなりました。そのこともあり、記事の更新が滞ってしまったことをここに謝罪します。脱力系講座なだけに、筆者が一番脱力しています(笑)。
※スペックの話
ソフトを紹介する前に、まずは僕の使っているパソコンのスペックを紹介したいと思います。
- CPU:Intel Core 2 Quad Q9400 2.66GHz
- メインメモリ:3328MB(一応2GB×2個積んでます。)
- VGA:NVIDIA GeForce 9600 GT
- HDD:596GB(640,132,382,720Bですって。)
- OS:Windows XP Home Edition SP3
※用語の意味は下のページを参照してください。
購入したのはもう3年前ですから、時代錯誤なPCかもしれません。動画編集をするのには”まずまず”といった感じでしょうか。元々ゲームをするために買ったPCなので、そこまで動画編集に困ることはないです(満足はできませんが……)。
以下で紹介するソフトの動作の負担については、このPCのスペックを基準にして書いていくので、参考にしてみてください。……ということは、申し訳ないのですがWindowsユーザー以外の方を考慮することができません。ゴメンナサイ。
※この記事の見方
まだまだ補足が続きます(笑)。
動画編集ソフトには、動画作成における作業の種類によって向き不向きがあります。具体的に言うと、動画を切り貼りするソフト、美しく仕上げる(「エフェクト」を加える)ソフト、圧縮するソフトなどは作業によって使い分けて動画を作成するのが良いのです。
そこで、ソフトの特性を「動作」「動画の切り貼り」「エフェクト」に加えて「圧縮」「トラック数(一度に編集できる動画の数)」「コスト」の6要素を「秀、優、良、可、不可」の順で評価しようと思います(なんか大学の評価みたいで嫌な感じがしてしまうのですが)。
1.Windows Movie Maker
- 動作:「良」(重くはないのですが昔何度か固まった記憶があります。)
- 切り貼り:「良」(切り貼りするためのソフトですが、操作性が悪いです。)
- エフェクト:「可」(エフェクトらしきものはありますが、超絶ダサいです。)
- 圧縮:「可」(設定できないことはありませんが、不便です。)
- トラック数:「不可」(不可というのは変ですが、ビデオトラックは1つのみです。)
- コスト:「優」(Windows標準搭載です。)
- 総合評価:「ダサい」
以下WMMとします。早速、Macユーザー無視のソフト紹介をお許し下さい。このソフトに関しては特筆すべきことはあまりありません。上で述べたように、動画を切り貼りするためのソフト、例えるなら映画のフィルムの不必要な部分を切って、必要なもの同士をつなげる作業のようなことをするソフトです。評価したようにこのソフトはとにかくダサいので使うことをオススメしません(でも切り貼りには便利かも……)。動画投稿サイトでこのソフトのエフェクトを使ったらすぐにバレてしまうし、超絶ダサいです(2回目)。もしかしたら最新版はもう少しマシになってるかも……。
2.AviUtl
- 動作:「優」(トラック数を制限すればそう重くはなりません。)
- 切り貼り:「優」(単体の動画を切りだすのに便利。)
- エフェクト:「優」(プラグインをインストールすれば簡単に面白いのができます。)
- 圧縮:「秀」:(リサイズなんかも簡単です。)
- トラック数:「秀」(ここではレイヤーのことです。無制限だったはず。)
- コスト:「秀」(フリーソフトです。)
- 総合評価:「優等生」
名前は「エーブイアイユーティリティー」と読むそうです。早い話がこれ一本あればとりあえずは動画が作れるだろうといった優秀なソフト(ただ、切り貼りの作業についてはできないことはありませんが、作業が面倒で向いてません)。何よりもフリーソフトで操作がシンプルなことが魅力です。このソフトは長い動画の中から必要な部分だけを切り出したり、動画の縦横の大きさを調節したり、動画のファイルサイズを圧縮したりといった、基本的な機能が備わっている上に、”拡張編集”という非常に便利な機能があります。”拡張編集”とは一言で言えば”レイヤー”を使うことです。”レイヤー”というのはパソコンで絵を描く人には伝わりやすいのですが、簡単に言うと動画の中に字幕やワイプ(バラエティー番組のVTR中にスタジオに居る芸能人の顔が映ってるアレ)を入れ込むことができるようになります。また”レイヤー”については別の記事で説明しようと思います。
3.Vegas
- 動作:「秀」(軽い動作であることに定評があります。)
- 切り貼り:「秀」(WMMよりも操作性が高く、複数のトラックを扱えます。)
- エフェクト:「良」(やたらたくさんついてます。)
- 圧縮:「秀」:(僕は正直無圧縮しかしたことない。)
- トラック数:「良」(ソフトのグレードによって変わります。)
- コスト:「可」(買えないような値段ではありませんが、Adobeのように学生割引は特になかったように思います。)
- 総合評価:「キリンさんより好き」
SONYが販売してる有料の動画編集ソフトです。動画の切り貼りをするのに秀でたソフトです。このソフトにはグレードがあって、一般家庭向けからプロ仕様のものまで3、4段階くらいあります(バージョン変更によって少し仕様が変わってるようですが)。当然グレードが高くなるごとに機能も高くなり値段も高くなります。一番グレードの低いものの値段は1万円を切りますが、プロ仕様のものはAdobeのソフトみたいな値段ですが、トラック数は無制限です。僕はその中間辺りのグレードのものでトラック数が10までのものを使っています。値段は秋葉原のヨドバシカメラで1万円とちょっとでした。僕は高校生の時、文化祭のクラス展示の映画の編集を任されていました(”の”が多いなあ(笑))。その際はハイビジョンのハンディーカメラで撮影したのですが、WMMで読み込むとソフトが落ちてしまいますし、読み込めないファイル形式だったりして使い物になりませんでした(ファイル形式の話もまた別の記事で説明します)。ところがどっこい、Vegasでは全く問題なく編集できた上に、Blu-rayDISCへの書き出しもできる優れもので、大変助かりました(実際は予算の都合上DVD使ったんですけどね苦)。公式サイトから30日間の体験版がダウンロードできるので、購入は実際に使ってみて決めるのがいいと思います。
4.NiVE
- 動作:「可」(プレビューなんてまともに動いた試しがありません。)
- 切り貼り:「可」(AviUtlで必要な分だけ切り取ってから必要な分だけ読み込みましょう。)
- エフェクト:「秀」(面倒ですがプラグインをダウンロードしてください。)
- 圧縮:「良」:(僕は正直無圧縮しかしたことない。)
- トラック数:「優」(形式的には無制限ですが、実際十数トラック以上も使えるほどの余裕はないと思います。)
- コスト:「秀」(フリーソフトです。プログラマ達がエフェクトの開発をしてくれてます。)
- 総合評価:「これを使いこなすことがこの講座の最終目標。」
NiVEとは”NicoVisualEffects”の略称で、「ニヴェ」とか呼んでる人が多いみたいです。動画を切って貼るだけでは、作りたい動画に限界があると思います。動画にエフェクトをかけると撮影技術だけではどうにもならないことができて、かなり見栄えが良くなります。動画にエフェクトをかけるには”AfterEffects”(以下AE)というソフトが最適なのですが、流石はAdobe社のソフトだけあってめちゃくちゃ高いです。そこで有志の人が「フリーでAEのような機能の持つソフトを作りたい」というコンセプトで作ったのがこのソフトだそうです。僕が動画を作るときの工程を大雑把に言うと「必要な部分を切り出す」→「エフェクトをかける」→「つなげる」といった感じなのですが、お察しの通りNiVEは2番めの工程で使います。「動画を全部つなげてからエフェクトをかけるほうが効率がいいのではないか」と考える方がもしかすればいらっしゃるかもしれません。たしかに、そのほうが工程が少なくて作業が早く済みそうですが、エフェクトをかけるのはパソコンの負担が大きいためソフトの動作が遅くなり、むしろ作業が遅くなってしまう場合があります。相当なハイスペックPCでないとそんな真似はできないでしょうね。
さて、僕が実際に使ってレビューが出来る動画編集ソフトは以上ですが、これより下では僕が使ってないソフトや、動画編集には直接関係はないけど、あったらいいと思うソフトを紹介したいと思います。この講座では今後不要だと思うので説明は短めです。
5.Premiere
Adobe社が発売している、Vegasと似た働きをするソフト。因みに某部活では動画編集にこのソフトを使ってるそうです。
6.After Effects
Adobe After Effects CS6(公式サイト)
Adobe社が発売してるブルジョア向け(笑)ソフト。なんだかんだ言ってNiVEとは別格です。アカデミック版(学生割引)なら、5、6万円くらいなので、買うのなら学生のうちに買っておいたほうがいいでしょう。因みに、AEのような高額ソフトになると”割る”(違法ダウンロード)する人がいたりしますが、絶対にやめましょう。
7.Audacity
これは動画編集ソフトではなく音声編集ソフトです。フリーソフトです。動画には音が不可欠ですが、たいていの動画編集ソフトは音の編集に秀でていないので、音の編集は音声編集ソフトで個別に編集したほうが良いです。Audacityは音源から必要な部分を切り取るのに便利なソフトですが、DTMには向いていません。音楽(作曲とかアレンジとかコピーなど)をやるならDAW(Digital Audio Workstation)を使いましょう。DAWに関してはここでは述べません。
8.REAPER
ケツドラムを叩くならコレ。
9.つんでれんこ
これは編集ソフトではなくエンコードするソフトです。動画投稿サイトに動画を上げたことのある方ならわかると思いますが、一度の投稿には容量の限界があります。エンコードとは簡単に言えば、その限界に収まるように動画を圧縮することです。ニコニコに動画を上げるならコレをインストールしておくことをおすすめします。フリーソフトなので使ってみてください。ツンデレです。
これで、今回の講座は終了です。長々とした文章でした、お疲れ様です。正直なところ、今回の内容は「へーそっかー(ベネッセ)」という程度の理解で十分です(というより、理解するなんていう高尚な内容でもないです)。このソフトはこんな時に使うものなのかー、ということをなんとなく知っておいていただけば良いです。脱力系ですから(笑)。次回からはソフトの導入の講座を始めようと思います。part2では「NiVE2」、part3では「AviUtl」の導入を紹介します。
それではまた会う日まで、さようなら~。
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